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2009/6/11
「第7回MBAキャリアデザインセミナー」 開催報告
 
 平成21年6月11日(木)、「NPO法人MBAキャリアデザイン研究所」主催 
「第7回MBAキャリアデザインセミナー」が、ダイヤモンド社石山記念ホールで開催されました。
 今回は、リーマン・ブラザーズ証券株式会社 元代表取締役社長 桂木明夫氏をお招きし、「リーマン・ブラザーズ破綻の真相と今後のグローバル金融」と題してご講演頂きました。    
 当日の参加者は、金融系、商社系、不動産系、人事系と皆さんの関心は高く、お陰様で会場一杯の満員御礼となりました。皆様、お忙しい中、駆けつけてくださり、有難うございました。 
 リーマン・ブラザーズ証券株式会社元代表取締役社長 桂木明夫様のお話は、金融界という派手なイメージとは違う、上品で物腰の柔らかな、静かな口調の中にも知性が溢れ出、破産処理という大変な時期を過ごされている中でも、事実をありのままに淡々とお話されるその真摯な姿勢は、主催者としても大変有難く感じた次第です。
 「破綻の危機に瀕していたのは、リーマン1社ではなかった。どのインベストメント・バンクも急激に悪化する情勢のなかで、安心していられる状態ではなかった。メリルリンチもモルガン・スタンレーも、そして最強といわれるゴールドマン・サックスでさえも、成行次第では存続できないという異常な状況になりつつあった。そんな中でリーマンだけが生き残れなかったのはなぜか。リーマンの破綻に関しては、以下の要因があると言われている。

 (1)不動産、特に商業用不動産事業への過度の傾斜
 (2)過大なレバレッジ営業
 (3)投機的利潤を求める一部のショートセラーたちからの空売り攻勢
 (4)CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)市場により増幅された、
    リーマンに対する信用不安
 (5)資本調達の遅れ
 (6)競合他社を意識するあまりに収益増大を狙ったリスクの増加
 (7)会計制度変更(四半期ごとの時価評価)による収益の短期的な悪化
 (8)長く続いたCEOのワンマン経営
 (9)人事の失敗

 こういった、様々な要因が複合的に作用してリーマンは破綻に至った。しかし、リーマンが全米4位の証券会社であるという事実も大きな要因であった。・・・・
今回のパニックを招いた大きな原因は明らかに米政府、財務省の対応の失敗であった。・・・」(桂木明夫『リーマン・ブラザーズと世界経済を殺したのは誰か』講談社 2010年 より抜粋)

 そのお話の中でも一番印象に残った言葉は、人間どんな痛い目に遭っても、喉元過ぎれば熱さを忘れる、歴史は再び繰り返される可能性があるという言葉でした。
 興銀時代お世話になった方々、または、NY時代にお世話になった方等も参加され、懇親会では、穏やかなムードで交流の場が持たれました。今回、大変お忙しい中、貴重なご講演を頂いた桂木様には、この場をお借りして、深く感謝申し上げます。

 次回からも、新たな企画を考え、皆さんと共に、ためになる且つ有意義な時間を共有してい きたいと思っております。どうか今後共、宜しくお付き合い頂けます様、お願い申し上げます。
 

 
 
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